香港デモで旅行中、危険にあいました。
本記事では、実際の体験をもとに、空港の状況、情報感想などを織り交ぜて解説していきます。
対策方法なども紹介していますので、これから香港に行かれる方は特に、注意して旅行して下さい。
旅行の時期は2019年8月です。
今回は、
「香港旅行中にデモを体験した感想を聞きたい」
「これから香港に旅行へ行く予定なんだけど、大丈夫なの?」
「実際にデモに備えて旅行中に気を付けるべき事とは?」
こういった疑問に答えていきます。
目次
- 香港デモの状況と体験、感想
出国前 2019年8月10日(土)
空港着 2019年8月10日(土)
1日目 2019年8月10日(土)
2日目 2019年8月11日(日)
3日目 2019年8月12日(月)
4日目 2019年8月13日(火)
5日目 2019年8月14日(水) - 香港デモの情報
気をつけること
デモの情報を常に集めるようにする
黒い服を着ない
デモ隊や警察が向かっている方向へ行かない
デモの様子を写真に撮らない
帰国経路を想定しておく
本記事は、2019年の8月に旅行へ行き、空港が封鎖され、帰国のフライトがキャンセルになった筆者が執筆しています。
それでは、内容に入っていきましょう。
1.香港デモの状況と体験、感想
出国前 2019年8月10日(土)
香港へ出国前の情報では、デモがあることは知っていましたが、政府も注意して旅行して下さい程度でした。
なので、特別警戒することなく、ふつうに観光できるだろうと思っていました。
事前情報では、デモは集まる場所が決まっているのと、土日に激化するので、その二つを避けようと考えていました。
まあ、デモの集会場所と、土日の観光には注意すれば問題ないという感じですね。
空港着 2019年8月10日(土)
香港への入国ゲートをくぐると、くっっ黒い服を着た集団が!
ニュースで見ていたものの、、、この異様な光景には、正直、ぎょっとしました。
ただ、人数もそれほど多くなく、大声を上げている様子もなかったので、危険な思いをすることもなかったです。
このときは、安全に抗議してるんだな~という印象でした。
1日目 2019年8月10日(土)
1日目の観光は、夜の尖沙咀を観光しました。
このときは、道路の中央分離帯に、
「光復香港時代革命」
「free HK」
などと黒いスプレーで書かれていたので、デモの行進があったんだな~という感じでした。
また、デモ帰りの黒い服を着た集団が歩いていましたが、声を上げることもなくおとなしく歩道をあるいていました。
特に、危険は感じなかっですね。
2日目 2019年8月11日(日)
この日は、デモを避けて安全なマカオへ観光に行っていました。
まだ、時間が早かったので九龍にかえってきてから、テンプル・ストリートのナイトマーケットへ観光に行きました。
その帰り道、、、20時30分頃、ネイザンロードを通ってホテルに帰っていると、、、
なにやら、救急車や警察の車両が自分たちの進行方向にむかって、大量に走っていっていました。①の矢印の箇所です。
②の部分で、交通がストップしていました。後で知ったのですが、ここは警察署になっていて、ゲリラ的にデモが突如おこって、かなり過激になっている様子でした。
重装備の警察たけでなく、催涙ガス対策のガスマスクをつけた警官がいました。
この時点で、すこしパニックです。自分の予想していないことがおこってました。
続いて、道を引き返せばいいものの、なんとかホテルに帰りたいので③の方向に進みました。
④の地点で、現地の住民が観光客を案内していたので、話を聞くと、
- 北に行くと駅がありそこから帰れる
- そのまま西に進んでいっても安全
言っていました。
現地の住民の言うことだから、安心して西に進もうと決めて、そのまま西に進んでいきました。
このときは、早くその場から立ち去りたい気持ちでいっぱいです。
そして、そのまま安心して④の方向に進んでいくと、、、突然、大声で叫び声が聞こえ、前方から猛ダッシュで黒い集団が走ってきました、、、(Ⅰの黒い矢印です。)
これには、本当に驚きました。かなり危ない状況だと感じました。できるだけ全速力で来た道をダッシュで戻りました。
道を戻っていくと、先ほど話を聞いた現地の住民が見えました。
現地の住人ですら、パニックになっているようすでした。
そして、北の方向、つまり駅がある方向に逃げている人を誘導していました。
しかし、事前に駅は危険だという情報を入手していたため、その方向にはいかずに南へ行く選択をしました。南の方向も安心という保証はありませんが。
ただ、思った通り、デモ隊は駅がある北の方向へ走っていっていました。(Ⅱの矢印)
最終的には、裏道が一番安心だと判断して、青のルートからホテルへ帰ることができました。
この日は、けっこう危険な目にあったので、次の日から気を引き締めて観光をしていました。
デモ集会の場所だけでなく、警察署の周りを避けるように徹底していきました。
3日目 2019年8月12日(月)
昨日のことがあったので、ホテルのフロントで、デモ集会の場所と時間の確認をするようにしました。
この観光予定の香港島で、デモが予定されていたので、16時には観光を切り上げて香港半島へ戻るプランを立てました。
対策の甲斐があり、デモには、いっさい接触しませんでした。
また、この日は空港で大規模なデモがあり、、、300もフライトが運航中止になっていました。
日本行きのフライトも例外なく、キャンセルされていました。
ただ、日本から香港行きの便はキャンセルされていなかったため、香港へ入ってくることは出来ても、香港国際空港から出ていけない状況です。
この時点で、政府は渡航中止勧告の渡航危険情報・レベル3まで引き上げる必要があったかもです。
4日目 2019年8月13日(火)
月曜日のフライト、火曜日のフライトともかなりキャンセルが多く、私が乗るフライトと同時刻の日本行きの便もキャンセルになっていました。
ホテルには、乗り継ぎで一旦、香港によるだけだった人もちらほらいました。
この時点で、まだまだ香港国際空港での大規模なデモは続いていました。
私が搭乗する14日(水)の便もキャンセルになる可能性が極めてたかく、リスクヘッジをしておく必要がありました。
リスクヘッジとして考えたことは、
- マカオからの帰国
- 深圳からの帰国
です。
マカオの観光では、行きたいスポットを回り切れなかった想いがあったのと、深圳には武装警察が集まっていることもあり、マカオ経由を選択しました。
また、この状況に重なって15日(木)は台風10号が直撃し、15日もフライトが中止する可能性が極めて高かったです。
ですので、15日のフライトをとりつつ、16日の帰国を想定して行動しました。
5日目 2019年8月14日(水)
予測通り、搭乗予定の便がキャンセルになったので、マカオへフェリーで移動しました。
香港国際空港発の14日の便は再調整があったとしても、デモがいつ終わり、空港が正常に機能するかわかりませんでした。
ですので、14日発の便は払い戻しの手続きをしました。
14日になって、日本政府からようやく危険レベルをレベル1に引き上げたと発表がありました。
レベル1は「十分注意してください。」その国・地域への滞在に当たって危険を避けていただくための特別な注意がひつようです。
とのことです。体感的には、すぐにでも渡航中止勧告をだしてもいいレベルでした。
その後、予測通り15日のマカオ発の便も台風の影響になり、16日に変更となったので、16日マカオ発の便に乗って帰国しました。
結果的にみれば、マカオ観光が2日増えたので、それはそれで楽しめました。
2.香港デモの情報
気をつけること
もし、2019年8月以降に香港の旅行に行くようであれば、下の5つの点に注意して行動してください。
- デモの情報を常に集めるようにする
- 黒い服を着ない
- デモ隊や警察が向かっている先へ行かない
- デモの様子を写真に撮らない
- 帰国経路を想定しておく
特に、2019年10月の渡航は、極めて危険といわれていますので、できれば渡航を見合わせることも考えて下さい。
デモの情報を常に集めるようにする
この二つは必ずチェックし、メールで情報が来るように登録しましょう。
SNS、特にTwitterでの情報も拾っておきましょう。
“香港”、“香港デモ”といったワードで検索です。
また、現地に在住の日本人のブログ情報も役に立ちます。
>滞在中に参考にした現地在住者のブログ (opens in a new tab)”>>>滞在中に参考にした現地在住者のブログ
この方のブログには、かなりお世話になりました。感謝です。
最新情報を毎日更新されています。
飛行機の運行予定は香港国際空港のホームページから確認しましょう。
航空会社の情報は事後報告であること多いので、最新の情報は香港国際空港が早く正しいです。
空港に行く前に無駄足をふまないように、危険を避けるようにして下さい。
黒い服を着ない
デモ隊は全身に黒い服を着ています。デモ隊に間違われないように黒い服を来ることは避けましょう。なるべく、危険を冒さないようにしてください。
デモ隊や警察が向かっている方向へ行かない
デモ隊や警察が向かっている方向はすなわち、デモ隊や警察が集まっていっている場所です。
そのエリアに近づくと極めて、危険な可能性が高いです。
デモの様子を写真に撮らない
デモ隊のなかには、自分の顔が割れて警察に知られることを恐れる人もいます。
そうすると、スマホなどで写真をとることで、危害を加えられる可能性があります。
帰国経路を想定しておく
香港国際空港から帰れなくなったときの帰国経路は、マカオ経由か深圳経由の2択になるでしょう。
万が一に備えて、どちらかの帰国経路をシュミレーションしておくのも大切です。
まとめ
今回は、実体験をもとに香港デモの様子を伝えてきました。これからも、政治的な解決がない限りは、危険な状況は続くでしょう。
香港へ渡航されるかたは、注意してください。
それでは、本記事は以上となります。
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